映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』がめっちゃ面白かったから見てねって話
YouTubeの埋め込みってどうやんの
えー、日曜日に戦術音楽ユニットのライブビューイングを見に行くついでに、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』を見たらめっちゃ面白かったので、みなさんにもぜひ見ていただきたいなぁと思ったのでかきます。
ネタバレはしないようにがんばります。
あらすじ
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などで知られる脚本家の岡田麿里が初監督を務めたオリジナルの長編アニメーション映画。10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続けることから「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民の少女マキアと、歳月を重ねて大人へと成長していく孤独な少年エリアルの絆の物語が描かれる。人里離れた土地で、ヒビオルと呼ばれる布を織りながら静かに暮らすイオルフの民の少女マキア。ある日、イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる獣にまたがるメザーテ軍が攻め込んできたことから、マキアとイオルフの民の平穏な日々は崩壊する。親友や思いを寄せていた少年、そして帰る場所を失ったマキアは森をさまよい、そこで親を亡くしたばかりの孤児の赤ん坊を見つける。やがて時は流れ、赤ん坊だったエリアルは少年へと成長していくが、マキアは少女の姿のままで……。(さよならの朝に約束の花をかざろう : 作品情報 - 映画.com)
愛
この作品のテーマは、ネタバレを避けるために死ぬほどざっくり言うと、“愛”になると思います。
私は最初、この''愛''のカテゴリーを完全に勘違いしていて、
「どうせいつもの恋愛ものでしょw」
と完全に舐め腐っていたのですが、あらすじにもあるように完全な子育てハートフルストーリー(ハートフルではないが)だったので度肝を抜かれました。
というのも、今まで私が見てきた岡田麿里脚本の代表作がどれも思春期の青春や少年少女同士の愛を描くことが割と多く、
近代アニメでもファンタジー世界で青春系の話を描いているのは割とよく見られていました。
なので、今回のような、「親子間での''愛''」を描いていたのはなかなか新鮮味があって、試みとしてかなり面白いものになっていたなぁと思います。
一番良かったところ
監督が試写会にて話していた(らしい)のですが、台詞回しがシンプルになっていて、
シーン構成などでキャラクターの感情を表現していたのがかなり良かったです。
これに関しては私もかなり実感しました。
そもそもこの映画は固有名詞やキャラの名前が多く、時間の流れもコロコロ変わって行き、キャラクターの外見も変わっていくので、かなり複雑なお話になっています。
セリフを簡単(簡単と言っても決して単調だったというわけではないです)に回してわかりやすくされていたことで、
アニメ慣れしていない視聴者や、アホの理解の手助けになっていたと思います。
まあ固有名詞とか世界観とかは雰囲気でなんとなく感じてねってタイプの作品なので、あまり難しく考えずに見た方がいいかもしれません。
あまりこういうことを書いてしまうと今回のブログの趣旨と外れてしまうので書きたくないのですが、
台詞回しをわかりやすくしていても、やはり全体的に複雑な構成を急ぎ足で進行するので、羅雑に話が進む場面が多少見受けられますし、そこがわかりにくくてダメだったといった感想も多く見ました。
ですが、みなさんがいままで経験してきたであろう、死ぬほどネットで叩かれている岡田麿里脚本の作品らのようなぶっ壊れた構成はしていません。
この作品のいいところは多少わかりにくかったり、おかしいなと思うところはあっても、不快感を生むようなぶっ壊れた構成ではないところです。
私がここで一番言いたいのは、みなさんが思っているほどわかりにくくないし、ネットで言われているほど汚い構成ではないよということです。
美術
今回はPAworksがめっちゃ頑張ってる感じがあって、作画がかなり良かったし、背景や演出が死ぬ程綺麗です。目に映る背景全部壮観です。
これはマジで劇場で確認してほしいです。(良い画像無かった)
音響
感想とか見てると、悪いと思ってたのが僕だけじゃなくて安心しました。
目を瞑ってあげてください。
おじいちゃんが泣いていた!
一緒に見た友達が言っていたのですが、後ろにいたおじいちゃんが泣いていたらしいです。
人生経験の多い人ほど心に刺さるのかも知れません。
最後に
壮大な世界観や、重量感と爽快感のある最強のラスト、その他諸々、ネタバレになるので語れなかっためっちゃ面白ポイントがたくさんあるので暇やったら見てね。
おわり
「Wake Up,Girls! 新章」一話の感想と3DCGについて。
「Wake Up,Girls!新章」が始まり、色々な人が、色々な感想を述べ始めましたね。
作品に対して色々な批評が集まるのはコンテンツが盛り上がっている証拠だと思うのでとても良いのですが、
どうも批判的な意見が多く見受けられたので、
僕ぐらいはベッタベタに褒めちぎっても問題ないんじゃないかな〜って思ったので書きました。
本編
まだ一話ですし、内容について語っても意味無しと思っているのですが、
今の段階で、前期の雰囲気はちゃんと出てたんじゃないかなぁと思います。
ちょっと嫌な大人がいたり、
全体的に雰囲気が暗かったり、
それでもアイドルの娘たちは皆明るく和気あいあいとしていたり、
林田藍里ちゃんがかわいかったり、林田藍里ちゃんが可愛いかったり……
など。
wugのアニメに望んでいたことはだいたい出ていたかなぁと思います。
林田藍里ちゃん。
あと、林田藍里ちゃんが全力疾走をしているときに、
乳が左右にばるんばるん揺れていて千切れそうでしたね。
いたそう。
本編に関してはこれだけです。
3DCG
作画の方が〜とかそういう話はしませんし興味もないです。
"思っていたより"は良かったですね。
というのも、監督が板垣伸さん、制作がミルパンセで、そのタッグが前回制作していたベルセルクの3GCGの出来があまりよろしくなかったので、
バケモンみたいなのが出てくるのではないかと思って震えていたのですが、
あれ?
いけるやん!
頭身も違和感がないですし、よくキャラデザにも近づけられていて作画パートとの違和感も少なくなってるなぁと思いました。。
キャラデザ変更の功名というやつでしょう。
そして何よりも、
ちゃんと顔面がかわいいですね。
すき……
ギョロギョロクソデカ眼球で、本編中も何度も気持ち悪いと思ったあのキャラデザが、上手いこと合ってめっちゃ可愛くなってますね。
本編中の違和感なら、慣れてしまえばそれで終わりなので、あまり重要ではないと思っているのですが、
CGがクソ気持ち悪かったらもうどうしようもなくなってしまうので、
助かったなぁ〜という感じです。
あとは、キャラの胸の大きさから見るに、ちゃんとキャラ別に体をモデリングしている(っぽい)のがいいなぁと思いました。
7Girls war
ここで既存曲を使ってくれるのは嬉しいですね。
前期のopであり、困難を乗り越え立ち向かい、進んでいく少女を描く、今のWake Up,Girls!にぴったりな曲ですし、振り付けもめっちゃ可愛い曲なので、新規さんに最初に見せる曲としては一番だったんじゃないかなぁと思いました。
また、ここで既存曲であり、wugの顔である7Girls warを使ってくれるのは、
「大きくchangeしたwugを見ろ」
みたいな、挑戦的なやつなのかな〜と思いました。
このくらいべた褒めしておけば大丈夫ですかね。
あとは文句を書きます。
カメラワーク
一番のキレどころです。あまりの酷さに絶句しました。
私はカメラワークに対してそんな専門的な知識も、情熱も持ち合わせていないど素人なのですが、
そんなド素人の私にもわかるくらい糞みたいなカメラワークでしたね。
カメラワーク考えた人が誰かはわかりませんが、考えた人は今すぐ退職して僕と交代した方がいいと思います。
僕のほうが絶対いいものを作れる自身があります。
イクサ株式会社さん、僕に内定をください。
では具体的に語っていきます。
まず、意図の分からない変な角度の撮影が多かったですね。
こことか
これとか
これ
これが一番ひどい
某放送作家も言ってたんですが、
「3DCGならではの良さ」
みたいなのを出そうとしたんじゃないかなぁとは思っているですけど、
こんな奇抜なカメラワークされたら見にくいだけだし、酔ってしまいます。
狙ってやってるんだったらマジでセンスなさすぎるので今後が不安になります。
奇を衒うだけなら中学生でも出来るんですよ。
あと、四枚目のところの『焦ってるわけじゃないけど』の振り付け、
ここは、アイドルのみんながわたわたとステージ上を動き回るとっても可愛らしい、大好きな振り付けなんですけど、
コレのちょっと前の振り付け、
『夢はまだまだ遠いよ』
というところのからのカメラワークが、
ここから
回って
そーふぁー
と、いうように横からぐるっと回ってきて、正面に持ってきてるんですよね。
更にそこから、
『焦ってるわけじゃないけど』
と、また正面から後ろまでぐるーっと回ってきてるんですよね。しかも画面の向きが縦のまま。
ぐるっと回ってきた後に、
画面縦のままもう一度ぐるっと回られたら、流石に酔っちゃうし、
何より肝心のダンスが何をやっているのか全く分からなくなってるんですよね。
残念。
ステージ上で動き回ってるんだから、わざわざカメラワークで動きをつける必要がないと思うのですが……
あとは
『3.2.1.go!』のところのジャンプ。
CGに影をつけていない上に、
真上から撮っちゃってるので、
ここでジャンプをしているというのが分かりにくくなっちゃってます。
影があれば、ジャンプしてるなぁというのが多少わかりやすくなってた思うのですが。
そもそも何故ジャンプする振り付けのときにわざわざ上から見下ろしたんですかね。
声優ライブを見た人や、前期のダンスを覚えている人以外がこのシーンを見たら、
ここが何をやっているカットのか全く分からなくなるカットだと思います。
どうしてこんな分かりにくいカットにしたのか本当に疑問です。
あとはここ。
菊間夏夜ちゃんの魅惑の生足。
ここは賛否両論だとは思いますが、僕はあまり好みじゃないというか、アイドルのライブでやるべき演出ではないと思います。
『勇気出して一歩踏み出す』
という歌詞のところなので、こういう表現もアリかなぁとは思うのですが、
誇張表現がすぎて、バトル物みたいになっていてすごく嫌です。
ただでさえ大したモデリングではないのにこういう表現をしちゃうと、
歪さが浮かび上がってきてる感じがします。
苦手。
あと、
腕を上げるときに肘が曲がっちゃってるのをよく見るのですが、これは何なんでしょうか?
ほぼ全員に同じ現象が見られたので、声優の動きのせいではないと思うのですが。
めちゃくちゃ醜く見えるので修正できるなら早めにして欲しいものです。
あと、最後ひとつだけ。
コマ数が多いのか、ヌルヌルした動きになってたなぁと感じました。
それは自体良かったのですが、ヌルヌルしすぎてて、ダンスにキレが無く感じてしまいます。
多分モーションキャプチャでできるだけ声優の動きを取り入れようとした結果なのかもしれませんが、
全体的に不可思議なブレみたいなのが多く見られます。
こういうやつ
確かに、声優の動きはこれ以上なく出ていて、
七海のターンの動きとか、
田中美海ちゃんの足の動きとか、
声優とのリンクを感じられてすごく面白いのですが、
操り人形みたいな感じになってますね。
「声優の革を被った何か」と言っていた人を見かけましたが、
まさにその通りだと思いました。
いわゆる「不気味の谷」というやつらしいですよ。
3Dキャラクターが、実在する三次元の物理法則にに似せようとすればするほど、不気味に感じ、そこを通り越して完全に三次元と見分けがつかないくらいになれば違和感が消える
みたいな話らしいです。
これ
本来は3Dモデリングなどで現れる現象ですが、
「モーションキャプチャ」を用いたアニメーションの動きなども指すみたいですね。
今回の例がそうです。
確かに今回の違和感は、「機械的」というより「人間じみた不気味さ」と言ったほうが近いなぁと思います。
アニメ「プリパラ」でも、「モーションキャプチャ」を使用しているらしいのですが、
このアニメでは、今回のような不気味さは現れていません。
このへんはあまり僕も詳しくないのですが、「プリパラ」では、
取り込んだモーションをそのままキャラクターに適用するのではなく、
動きに緩急をつけて、分かりやすく加速させたりして誇張させることで、
ダンス全体に「キレ」を出して違和感を払拭させているみたいです。
3Dではない普通の作画などでも使われている技術みたいです。というか基礎中の基礎らしいですよ。
こち亀で見ました。
なので、今回のCGの違和感、不気味さの正体は、「モーションキャプチャの動きをそのままぶち込んだことにより発生した不気味の谷」
ということになるんですかね。
人に見せていいレベルじゃないと思いますよ。
手抜きですよ手抜き。
「モーションキャプチャ」なのに、
ちゃんと声優のダンスの特徴を潰すことなく、
不気味の谷を乗り越えられているのですが。
というかミラクルガールズフェスティバルのステージ、出来が良すぎるんですよね。
カメラワーク、ダンス、モデリング共に文句なしの百点満点な上に、声優の動きの特徴を出せているバケモンです。
次、CGステージがあるならミラクルガールズフェスティバルのステージをそのまま放映して欲しいものですね。
乱文長文失礼しました。おわり。